幸せって不平等だなと思った話
なんかちょっともうやりきれなくなった。
だから書く。
20代後半の女です。
「プツン、と何かが切れる音がした」
という表現ができる瞬間が実際にあることを初めて知った。
おそらくこれを読んでる人にはくだらないと思われるに違いない。
私より長く生きておられる方にとっては尚更だ。
だがもうやりきれない。私は若いのだ。若いので許していただきたい。
若さと馬鹿さは大事にしろと教わって社会に出たのだ。
だからこれから書くことについてあまり厳しい言葉はご遠慮願いたい。
先日、久しぶりに同期だけの研修があった。
同期と言ってもコロナの関係で人数を分けて行われた研修だったので、私と同じ研修を受けたのは数人だった。
今回、その数人の中にいたA子について書かせていただきたい。
A子は背が低く小太りで、職場での評判は「あぁ…あの子…うーん、頑張ってはいるよ」って言われる感じの子。
di○ney版ノート○ダムの鐘に出てくる主人公のような顔面で
同期の中ではやや浮いてて
特別仲のいい子はいなくて
性格は悪くはない。良い子。
でも裏ではやや鼻で笑われている。
そんな感じの子。
研修の日、
A子は仕事が忙しかったのかやや遅れてやってきた。
その彼女を一目見た瞬間である。
プツンと切れた。
遅れてきたA子は、
汗ばんで脂ぎった顔で
しっちゃかめっちゃかなボサボサの髪の毛で
てへへ、みたいな可愛くない顔をしながら
席についた。
なんだ。
なんだその身なり。
なんでそんな不潔さをうっすら感じるくらいの身なりで平気なんだ。
なぜ私がこの瞬間こんなにA子のことが気に障ったのかというと、
彼女が結婚しているからである。
つまり彼女には「旦那」という自分を認めてくれる存在がいるのだ。
こんなめちゃくちゃな身なりでも
家に帰れば彼女を愛してやまない旦那が
「おつかれさま♡今日もかわいいね♡」
などと鼻の下を伸ばしながら彼女の頭を撫で、キスをして、セックスしていると思うと何ともやるせない気持ちになってしまった。
しかも旦那は家事全般を進んでしてくれて、彼女の家族とも大変仲の良い年上の男と聞いた。
なんだそれ。
なんだこれ。
嫉妬と言われるとそうかもしれない。
いやもう、わかってるよそんなことは。
十分わかってる。
彼女に良いところがあるのもわかっている。
わかってるけど、
わかってるけどやりきれない。
重い奥二重で小さくつぶれた鼻で吹き出物だらけの顔面。
眉毛も手入れされていなければリップも塗っていない。
なんだそれ。
なんだこれ。
Twitterで報われない美少女、美人を多数見てきたのでやるせなくなってしまった。
あの子達が血反吐を吐く思いで情報収集し、サラダとオートミールとサラダチキンを食べ、サプリを飲み、自分の容姿や中身を磨き、多額の費用で整形したりしているのに、
寿司10皿とラーメン1杯を食べ、デザートまで完食する彼女の左薬指には結婚指輪が光っている。
人生で幸せになるのはなんと不平等なのか。
これが人生勝ち組か、あーあ。と芝生の上で大の字になってしばらく雲の流れでも見ていたい気分である。
もちろん彼女も彼女なりに可愛くなろうとしているんだろうけど。
こんなことを吐き出してしまう私は醜いんだろうけど。
それなりに見栄えを良くしようと努力している自分も含めてやるせなくなってしまった。
容姿についてや食べ物を食べたいだけ食べることについて以上のようなことを書くのは時代遅れであり、
多様性が重視されつつある世の中でこんなことを書くとバッシングを受けるに違いないが、
自分を含めたさまざまな女の子達が報われないやるせなさを感じて書き留めた。
みんな幸せになれるといいな。